S2000の魅力(外観編)

ホンダS2000:AP1・AP2の変遷。この「美しすぎる凶器」に俺たちは何度殺されかけたか?

いいか、よく聞け。ホンダS2000というクルマは、ホンダが創業50周年に血迷って(褒めてるぞ)、F1の技術をそのまま公道にぶちまけた「走る劇薬」だ。

今回は、その中でも特に語りたい「見た目」の話をしてやろう。AP1からAP2、この変化を知らずにS2000を語るのは、ブリを入れないブリしゃぶを食うのと同じくらい愚かなことなのだ!


【AP1】「剃刀」のように鋭い初期の衝撃

まず、初期型のAP1だ。1999年に登場だ。当時はノストラダムの予言の年で個人的には変にざわめいていた年だ。そんなときこのS2000が発売になった。

こいつの見た目は、まさに「剃刀(かみそり)」だ。 無駄な脂肪を一切削ぎ落とし、ただ速く走るためだけに生まれたその姿。16インチのホイールが今となっては小さく見えるが、当時はその「軽快さ」こそが正義だった。

だが、潔く自虐させてもらう。 このAP1、雨の日に調子に乗ってアクセルを踏むと、一瞬でケツが流れて「ガードレールと熱い抱擁」を交わすことになる。俺も何度、冷や汗でシートを濡らしたか分からねぇ。まさに、美しさと危うさが同居した「魔性の女」なのだ。

ちなみに俺のS2000もこの初期型だ。

HONDA公式より
出典:ホンダ ニュースリリースhttps://global.honda/jp/news/1999/4990415.html

【AP1後期、AP2】「大人の余裕」を身に纏った洗練の極み

2003年に外観の大幅変更。そして2004年にここでS2000は、一気に「垢抜けた」のだ。

  • ヘッドライト: 3灯式のキラキラした目元になり、夜道での存在感が爆上がりした。
  • テールランプ: LED化された丸型3連のデザイン。後ろから追い越される奴らに「俺の背中を見とけ」と語りかける美しさだ。
  • マフラー: 真円から楕円(オーバル)へ。このどっしりとした構えが、2.2リッターエンジンの「余裕」を物語っている。

ぶっちゃけ、実用性を重視したAP2を「丸くなった」と批判する奴もいる。だが、ロジカルに考えてみろ。「扱いやすい美しさ」の何が悪いんだ? ブリしゃぶだって、最後に雑炊で締めるから最高なんだろ? それと同じことなのだ!


出典:ホンダ ニュースリリースhttps://global.honda/jp/news/1999/4990415.html

【海外・限定仕様】俺たちが手に入れられない「禁断の果実」

さらにムカつく(羨ましすぎる)ことに、海外には「CR」なんていう、電動トップを捨ててまで走りに振ったバケモノがいる。ちなみにCRは Club Racerの略だ。 日本にも「Type S」や、ハンドルが異様にクイックな「Type V」があるが、どれも今や中古車市場では「ブリ1万匹分」くらいの値段で取引されている。

俺のような庶民には、もはや画面を眺めて溜息をつくことしか許されないのか……?

https://global.honda/en/newsroom/worldnews/2007/4070404S2000CR.html

結論:見た目で選べ。魂で乗れ。

AP1の尖った初期衝動か、AP2の完成された色気か。 どちらを選んでも、お前は「ホンダの夢」の一部になれる。

だがな、一つだけ警告しておく。 この美しさに惚れて手を出したが最後、お前の貯金残高は「部品代とガソリン代」という名のブラックホールに吸い込まれていくことになるだろう。

ホンダ初のスーパーカーであるNSXでリバイバルプランが始まった。これがS2000へと波及することを切に願う。走るのに必要な部品で製造中止のものも多い。

それでも買えるなら今でも満足できるクルマだと俺は思う。これ以上中古市場ではあまり値下がりが期待できない今買うなら今だ。

この記事を書いた人

製薬会社で論理(ロジカル)を武器に生き残る中年サラリーマン。だが、一歩会社を出れば、絶滅危惧種のオープン2シーター「S2000」を愛でるただの変態である。

20年以上の付き合いになる相棒の維持費に悲鳴を上げ、三井ダイレクトには門前払いされ、夏は家族から「走るサウナ」と罵られる日々。それでもVTECが弾ける瞬間、すべての苦労は「至高の悦び」へと昇華するのだ。

このブログでは、そんな「愛」と「工夫」で名車と心中する男のリアルな軌跡を、嘘偽りなく書き綴る。

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