「失敗はしない。なぜなら、俺には金がないからだ」
これほど説得力のある言葉が他にあるだろうか。 限られた予算、家族の視線、そして自分自身の自尊心。これらを背負ってパーツを選ぶとき、我々クルマ好きの脳内はスーパーコンピュータをも凌駕する勢いで「ロジカル」な計算を弾き出す。
だが、そんな鉄壁の防御を誇る私でさえ、「安さ」という名の悪魔に耳元で囁かれ、見事に奈落の底へ突き落とされたことがある。
今日は、私の恥部を晒そう。これを読んで、貴様らは同じ過ちを繰り返さないでほしい。
■地雷1:ヤフオクの「相場より安い」マフラーという甘い罠
ほしいマフラーがある。だが高い。そんな時、我々の救世主となるのが「ヤフオク」だ。 定価の半額以下で出品されている二本出しのイケてるマフラー。下調べはした。適合も見た。そして「相場より安い」という事実に、私は勝手に運命を感じてしまったのだ。
だが、現物が届いて愕然とした。
……穴が開いているのだ。
「イケてる二本出し」どころか、穴から排気がダダ漏れの「欠陥品」である。 結局、溶接修理に出し、手間と時間をかけ、最終的にかかった金額は中古相場と同等か、それ以上。
下の写真はその現物だがまぁまぁキレイだろう?でも穴空いてたんだぜ・・・・
「安いものには、理由がある」 そんな幼稚園児でも知っているような真理を、私は数万円の授業料を払って再確認することになった。修理後のマフラーが奏でる音は、どこか私の財布の泣き声に似ていた。
余談だが久しぶりにヤフーオークションでS2000のマフラー見てみたが社外品はほとんど出品されていないんだな。無限製がほとんどでそれも異常な価格だった・・・

■地雷2:サーキットを舐めていた「激安シャバシャバ・オイル」
かつてサーキットを走っていた頃、私は「毎回交換するんだから、安物で十分だろ」という、今思えばエンジンへの殺人行為に近い思想を持っていた。
某量販店で手に入れた、激安のエンジンオイル。 意気揚々とサーキットを走り終え、オイルの状態を確認した時、私の背筋は凍りついた。
そこにいたのは、オイルではなかった。 ただの「色のついた水」……いや、「シャバシャバのスープ」だったのだ。
粘度など1ミリも残っていない。もしあと1ヒート走っていたら、私のエンジンは今頃金属の塊になっていたことだろう。「エンジンごと逝かなくてよかった」と胸を撫で下ろしたが、あのシャバシャバ具合を見た時の絶望感は、今でもトラウマだ。

■結論:ケチる場所を間違えるな
いいか、よく聞け。 我々が守るべきは「財布の中身」だけではない。「愛車の寿命」と「オーナーとしてのプライド」なのだ。
入念に調べるのは当たり前だ。だが、そのデータの最後に「安さ」という不確定要素を混ぜるな。 「失敗はしない」と豪語していた私が言うのだから間違いない。
……え? 「残りの3選はどうした」って? すまない、あまりの精神的ダメージに、今回はこの2つを書くのが限界だ。
もしこの記事がバズって、私の「失敗の傷跡」が癒えたら、また続きを書いてやる。 それまでは、私のシャバシャバな過去を笑いながら、貴様らは高いオイルを買うがいい。





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