普段、俺はあまり進んでラーメン屋に行くタイプではない。だが、そんな俺が吸い寄せられるように何度も、何度も足を運んでしまう罪深いラーメン屋が存在する。
それこそが、名古屋市を中心に約11店舗を展開するソウルフードの最高峰「ラーメン福」だ。
全11店舗のうち実に9割の店舗を制覇している俺だが、今回訪れたのは天白区にある「島田橋店」。もし県外の人間から「名古屋で有名&おすすめのラーメン屋ってどこ?」と聞かれたら、俺は迷わず食い気味に「ラーメン福だ」と答えることにしている。
男心をくすぐる「全席カウンター」とライブ感
昼時に行けば、どこの店舗だろうと当然のように行列ができている。口コミでも「昼時は並ぶが回転が早い」と評判だが、待つ価値は十分すぎるほどにあるのだ。
店内は潔い「全席カウンターのみ」。
赤いカウンター越しには、職人さんが大鍋で手際よく麺を茹で上げ、スープを張り、豪快にもやしを盛り付けていく様子が丸見えだ。このオープンキッチンならではの圧倒的なライブ感。着丼を待つ間、目の前の手さばきを眺めているだけで男ならテンションが跳ね上がってしまう。



二郎系も真っ青!無料の「野菜大」でそびえ立つモヤシの塔
世の中は空前の物価高だ。どこへ行っても値上げ、値上げの嵐で、外食するたびに胃袋も懐も寂しい思いをさせられる。
だが、ラーメン福は違う。俺が今回注文したのは「大盛りラーメン」の「野菜大(もやし多め)」。

券売機のボタンを押し、出てきた食券を見て改めて驚愕した。これだけ物価が上がっている時代に、お値段なんと800円(税込)なのだ!
数年前と比べれば確かに値上がりはしている。だが、運ばれてきた丼を見てほしい。
……なんだこのモヤシの山は!!
二郎系も真っ青なレベルで盛られたシャキシャキのモヤシとネギ。これがなんと「無料」で増量できるというのだから、正気の沙汰ではない。圧倒的なボリュームで他店を完全にねじ伏せている。
ちなみに、ラーメン福では「ネギ抜き」や「ネギ多め」など、細かいカスタマイズにも柔軟に対応してくれる。こういうユーザー目線の細やかなサービスも、長年愛される理由なのだ。

正体不明!だが強烈に美味い「謎の中毒性スープ」
さて、肝心の味について語ろう。
正直に告白する。長年通い詰めている俺だが、「このラーメンが何味なのか」と問われると、未だに上手く説明できない。
ベースは間違いなく醤油系だとは思うのだが、一口スープを飲むと「……ん? 何味だこれ?」と頭の中に不思議な感覚が広がる。洗練された現代風のラーメンとは一線を画す、どこかノスタルジックで謎に満ちた味わいなのだ。
だが、気づいた時にはレンゲを動かす手が止まらなくなっている。
一口、もう一口とスープを飲むたびに、脳内にダイレクトに響く強烈な旨味。説明不能なスープと、スープを吸ったモヤシ、そしてストレート麺の一体感が凄まじい。この中毒性の高さこそが、ラーメン福の真骨頂なのだ。
さらに、途中で卓上にある「スタミナ辛子(赤唐辛子ペースト)」を投入すれば一気にパンチの効いた味変が完成。汗をかきながら一気に完食してしまう悪魔的な魅力がここにある。

結論:やっぱり「ラーメン福」は最高だった

大盛りの野菜大をすっかり平らげ、大満足で店を後にした。
物価高の波に負けず、安くて、美味くて、お腹いっぱい食べさせてくれる「ラーメン福」。その誇り高き企業努力と変わらぬ味わいには、ただただ頭が下がる思いだ。
きっと俺は、また近いうちにあの真っ赤な看板をくぐり、あの謎のスープともやしの山に溺れに行くのだろう。名古屋に来たら、ぜひ一度この中毒性を味わってみてほしい。


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