名古屋のソウルフードといえば「あんかけスパゲッティ」だ。スパイシーで胡椒がガッツリ効いた刺激的な一皿を想像する人が多いかもしれないが、俺ほどのあんかけスパ通になると、ただ辛いだけのスパイスに頼らない「真のコク」を求めて街へ繰り出すことになる。
今回俺が向かったのは、名古屋市東区に佇む老舗『あんかけスパ専門店 ナポリ』だ。結論から言おう。ここは「駐車場という試練」を乗り越えてでも喰らう価値がある名店であった。

試練は入店前から始まっている
まず言わせてほしい。この店の最大の難関は「駐車場の停めづらさ」だ。
建物1階部分の駐車スペースは絶妙な狭さと角度を誇り、愛車を傷つけずに収めるには少々のドライビングテクニックと強い意志が要求される。運転に自信がない者は一瞬怯むかもしれない。だが、俺クラスのドライバーになれば「ふッ、この程度の試練、美味いスパゲッティへのスパイスに過ぎん」と余裕の表情でピットイン完了だ。(※実際はめちゃくちゃ慎重にバックして冷や汗をかいた)
お店の裏にも駐車スペースあるから店舗下に停めづらい場合は裏へ行くことをお勧めする。
圧巻のメニュー数と神がかったサービスランチ
階段を上がり店内へ足を踏み入れると、そこはあんかけスパの聖地。「専門店」を謳うだけあって、メニューのバリエーションが尋常ではない。どれにするか迷いに迷ったが、今日の俺の目に飛び込んできたのは店舗階段前にあった「本日のサービスランチ」の文字だ。



トッピングはなんと、ハムカツ2枚 + 目玉焼き2個。
男の夢をそのまま皿に盛り付けたような悪魔的構成ではないか。当然、迷わずこれを注文した。
スパイスではなく「コクと甘み」で殴ってくる極上ソース

運ばれてきた一皿を前に、俺の胃袋は歓喜の悲鳴を上げた。太麺に絡みつくツヤツヤのあんかけソース、そして鎮座するダブル目玉焼きとサクサクのハムカツ。
さっそく一口運ぶ。……うむ! 美味い!!
ナポリのソース最大の特徴は、「やや甘めで胡椒の辛さがほぼない」という点だ。世の「ガツンと胡椒辛いあんかけスパ」を愛する激辛派からすれば、最初は「おや? 物足りないか?」と思うかもしれない。
だが騙されたと思って二口、三口と食べ進めてみてほしい。辛さに逃げず、じっくりと煮込まれた素材の「圧倒的な旨味と深み」が口いっぱいに広がるのだ。この奥深いコクがあれば、過剰なスパイスなど一切不要! 甘口ソースの完成度として間違いなくトップクラスである。
ちなみに前菜としてサラダも全品ついてくる模様。前座にはちょうど良い。

量の検証、そして切ない結末

ちなみに、俺が普段あんかけスパを食べる際の基準量は「500g」と決めている。大人の男として妥協のないジャストサイズだ。
しかし今回のナポリでは、メニューの表記に合わせて少し控えめな「450g(1.2倍)」でオーダーしてみた。「まあ、50g少ないくらいなら腹八分目でスマートなランチになるだろう」という俺の計算であった。
……が、実際に食べ始めてみると500gだろうが450gだろうが全く変わりはなかった。
なさすぎる。違いが全然分からん。
結局、極上ソースとハムカツの圧倒的な美味さの前にフォークが止まらず、一瞬で皿はピカピカの空っぽに。「今日は450gだからカロリー控えめだな!」などという甘い言い訳は、パンパンに膨らんだ自分の腹を前にあっけなく打ち砕かれたのであった。
駐車場を攻めるスリル、甘口ソースの深遠なる旨味、そして大満足のボリューム。東区の「ナポリ」、あんかけスパ好きなら一度は挑むべき名店である!


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