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【オープンカーの呪い】S2000車載動画で「最高のサウンド」と「音楽」を両立させるマイク設置の最適解を探し求めた男の末路

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オープンカーで車載動画を撮影したことがある人間なら、誰もが一度はぶち当たる巨大な壁がある。

それこそが「風切り音による音声全滅問題」だ。

メインカメラであるOSMO Action 4をウィンドディフレクターにセットし、ルーフを開け放って爽快に走る。ここまでは最高だ。だが、後で録画データを確認すると「ゴーゴー!」という猛烈な暴風音しか入っておらず、F20Cエンジンの官能的なサウンドなど跡形もなく吹き飛んでいる。まさに絶望である。

この惨劇を防ぐ唯一の解決策が、風切り音の影響を受けない場所へ「外部マイク」を設置することだ。

俺は無線の「DJI Mic 2」を愛用しているが、もし予算を抑えたいのであれば有線の「ラベリアマイク(ピンマイク)」を使うのも手だ。汎用性やスマートさでは無線に譲るものの、格安で劇的な音質改善が期待できる。

だがしかし、である。 今回の本題はマイクの種類ではない。俺には車載動画を撮る上でどうしても譲れない「あるワガママ」が存在したのだ。

デメリット覚悟!俺が背負った「車内で音楽を聴きたい」という業

その譲れない条件とは……「運転中はノリノリで音楽を聴きながら走りに行きたい」ということだ!

サーキットをガチで攻めていた頃であれば、音楽などハッキリ言ってどうでもよかった。エキゾーストノートとタイヤの悲鳴こそが最高のBGMだったからだ。だが、現在の俺が求めているのは「街乗りやドライブを楽しく快適に走る時間」である。となれば、お気に入りの音楽は絶対に不可欠なのだ。

だが、このワガママこそが俺を深い苦悩の沼へと突き落とすことになった。

YouTubeをはじめとするSNSに動画をアップロードする場合、車内に流れるBGMがマイクに拾われてしまうと「著作権侵害」で一発アウトらしい。自分用で撮る分には全く問題ない。

つまり、俺が目指すべきマイクの設置場所は、以下の極めて矛盾する3つの絶対条件を同時に満たさなければならなかったのだ。

  1. 車内の音楽(BGM)を絶対に拾わない位置
  2. 走行中の猛烈な風切り音が入らない位置
  3. 車が走っている臨場感(マフラー音若しくはエンジン音)がビンビンに伝わる位置

この「黄金の設置場所」を探し出すため、俺の不毛かつ過酷な実験ロードが幕を開けたのである。

音楽に拘らないのであれば助手席下あたりがエンジン音、マフラー音の両方がキレイに入り風切り音も無く、無駄なロードノイズも入らないという最強の設置場所だ。これだけは伝えておく。

失敗の山!警察に止められた「黒歴史」と篭り音の恐怖

先に断っておくが、この理想のポジションにたどり着くまでには凄まじい時間と労力を費やした。 なぜなら、マイクの位置を変えてテスト走行するたびに、「わざわざPCに動画データをダウンロードして音を確認する」という超絶要領の悪い作業を愚直に繰り返していたからだ。自分の効率の悪さには心底呆れ果てる。

そして、その過程で数々の「失敗談」が生まれた。

失敗①:トランク内部(天井&テンパータイヤ跡地)

「車外から完全に遮断すれば、風も音楽も切れて完璧だろ!」と考え、トランク内部の天井やテンパータイヤが収まっていたスペースにマイクを仕込んでみた。

結果は完全なる撃沈。「ボソボソ…ゴロゴロ…」と不快な振動音だけが響き渡り、まるで温泉街の地下ボイラー室から届く謎の怪音のようになってしまった。聞くに耐えない篭り音で全滅である。

マイクが外れないように車高調部分に固定している
無線マイク本体は車内でラベリアマイクのみ運転席背部より流している
トランク内部にも設置してみたが雑音が凄くて聞けたものではなかった

失敗②:ナンバープレート横(※警察のお世話編)

「マフラーのすぐ近くだし、ここが最適解に決まっている!」と意気揚々とナンバープレートの横にマグネットでマイクを装着。

音自体は臨場感抜群で最高だった。……そう、音「だけ」は。

ルンルンで走っていた俺を待っていたのは、赤色灯を点滅させたパトカーであった。警察官に呼び止められ、「お兄さん、これ何つけてるの?」と職務質問を受ける破目に。「ナンバー自体は隠れてないだろ!」と心の中で叫んだが、おまわりさんの前では借りてきた猫状態である。余計なトラブルを避けるため、この場所は泣く泣く封印となった。

個人的にはここが一番よかった。マイクを装着するだけだったのでもっとも勘弁で雑音もあまり無かった

奇跡の設置場所と「5秒で完了」するワンタッチ装着術

数々の失敗と警察からの洗礼を乗り越え、俺が最終的にたどり着いた聖地。

それこそが「リアトランクのマフラー上部」だ!

ここであれば車内の音楽は完全に遮断され、走行風も直接当たらない。それでいてF20Cエンジンとマフラーが奏でる官能的なエキゾーストノートだけがダイレクトに拾えるという、まさに完璧なポジションであった。

だが、毎回動画を撮るたびにマイクを紐で縛って固定するなどという面倒な作業は、ズボラな俺には到底耐えられない。

そこで生み出したのが、「マグネットマウント+100均シリコンゴムバンド」のハイブリッド固定術だ!

超強力なマグネット台座(写真参照)にDJI Mic 2をセットし、トランクのボディにペタッと貼り付ける。さらに車外露出による万が一の脱落を防止するため、100均で買ったシリコンゴムバンドでガッチリと二重固定する。

これなら設置にかかる時間はわずか5秒。高速道路を走ってもびくともしない安定性と、圧倒的な手軽さを両立することに成功したのだ。

もし車載動画の「音」に悩んでいるなら、高価なDJI Mic 2を買わなくても、まずは安価な[長い有線ラベリアマイク]と[100均のシリコンゴムバンド]を組み合わせてトランク周辺に仕込んでみてほしい。驚くほどリアルなサウンドが手に入るはずだ。

まとめ:最高の音を手に入れた男の切ない現実

こうして、車内で好きな音楽を爆音で聴きながら、YouTubeにはプロ顔負けの最高のエキゾーストノートを届けるという「完璧な車載撮影システム」が完成した。

だがしかし。

休日、お気に入りのドライブコースを走り終え、自宅のPCで完璧に録音された車載動画を一人静かに鑑賞していた時、ふと冷めきった自分が頭をもたげたのだ。

「トランクの端っこに怪しいもふもふマイクを貼り付け、車内で一人ノリノリで音楽を聴きながら走っているおっさん……客観的に見て相当不審者じゃね?」

……まぁ、警察官に怒られない位置も見つかったことだし、細かいことは気にしないのが一番なのだ。

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