1.まずは自慢させてくれ
はっきり言って、今の俺のS2000は「完成」に近い。 駐車してある立駐を起動するたびに、その凛とした佇まいに「おいおい、世界一カッコいいんじゃねえか?」と自問自答する毎日なのだ。
もちろん、ここに至るまでの道のりは平坦ではなかった。財布との相談? そんなものはとっくに打ち切った。ロジカルに考えれば考えるほど、「最高のパーツには金を払う価値がある」という結論にしかならなかったからだ!
ちなみに俺はもうサーキットを走らないから派手なGTウイングやビッチビチな幅広なタイヤはもう必要ない。ASMのバンパーにはカナード装着の跡があるが当然カナードも必要ない。
街乗りでもさらっと乗れるおじさん仕様だ。
2. 足回り:路面と「対話」するための精密機械
S2000の良さを引き出すも殺すも脚次第。俺が選んだのは、軽量ホイールの代名詞RAYSのTE37だ。これにamuseのハイテックダンパーを組み合わせた。
もう今はサーキットを走らないので街乗り&峠ぐらいを気持ちよく走れるもので選んだ。タイヤも純正サイズだ。車高調はテインのスーパーレーシングからの変更を1年ほど前に行った。
さらに特筆すべきは、スーパーナウのフルピロ化だ。 ゴムブッシュという「曖昧さ」を徹底的に排除した結果、ステアリングを切った瞬間、車体がコンパスのように旋回する。路面の砂利の数までわかるような接地感……これを知ったら、もう純正には戻れないのだ!
路面へのダイレクト感は多くなる分ガタピシする音も増えるぜ


3. 吸排気・エンジン:9000回転の咆哮を飼い慣らす
心臓部は、泣く子も黙るk1 laboratoryのF20C改。 そこに無限のエキマニと、今は亡き職人魂が光るKENT WORKSの70πマフラーをぶち込んでいる。
VTECが切り替わった瞬間の弾けるようなレスポンスは、TRYBOXのビッグスロットルの恩恵も大きい。吸い込み、燃やし、吐き出す。この一連の動作が、一切の淀みなく行われる快感。周囲の視線を独占してしまうのは少々気が引けるが……嘘だ、本当は最高に気持ちがいいのだ!


4. 駆動・補強:パワーを「1ミリも逃さない」執念
エンジンが最高でも、それを路面に伝えられなきゃ意味がない。 ATSのカーボンLSDは、コーナー出口で強烈なトラクションを稼ぎ出し、SPOONのフライホイールとクラッチが電光石火のシフトワークを可能にする。
さらに、SPOONのリジカラとCUSCOの補強バーでボディの「しなり」を適正化。古い車体にありがちな「ヨレ」をロジカルに潰していく作業は、もはや外科手術に近い。俺のS2000は、20年前の車とは思えないほどシャキッとしているのだ。(と、思っている)
数あるパーツの中でもリジカラとこの補強バーは特に実感できるパーツだと思うからオススメでもある。
5. 外装・内装:機能を追求した先の「美」
見た目も妥協はない。ASMのフロントエアロバンパー04は、空力性能と冷却、そして大人の品格を両立させている。 運転席に鎮座するのは、同じくASMの限定レカロ(RS-G)。このシートに身を預け、愛車の鼓動を感じる時間は、何物にも代えがたい至福のひとときなのだ。

そして、俺は「無」になった
これだけ語れば、どれほどこの車を愛しているか伝わっただろう。 だが、その代償はあまりにも大きかった。
先日、ふと通帳を確認したところ、そこには「無」が広がっていた。 かつてあったはずの数字たちが、すべてSPOONやASMのパーツに姿を変えて消え去っていたのだ。
いや、金ならまだいい。働けばいいのだから。 問題は、「家庭内における俺の尊厳」までが、カーボンLSDと一緒にデフケースの中に密閉されてしまったことにある。
■ 終わりの始まり
数年前にASMのバンパーを装着したときの事だ。
意気揚々と帰宅した俺を待っていたのは、玄関で仁王立ちする嫁の姿だった。
嫁:「……ねえ、また何か変えた?」 俺:「いや、これは空力をロジカルに改善することで、燃費の向上と安全性を……」 嫁:「いくらしたの?」 俺:「……(沈黙)」
その瞬間、俺の「一家の主」としての権限は剥奪された。 現在、我が家において俺の順位は、「嫁 > 子供 > 飼っているメダカ > S2000の予備タイヤ > 俺」という、もはや人間としてのカウントすら危うい状況なのだ。
■ 走る喜び、消える居場所
今、俺は最高に仕上がったS2000のシートに座り、VTECの咆哮を聴いている。 車内は至福の空間だ。なぜなら、ここ以外に俺の「居場所」がもう家の中に残っていないからである。
最高の車。最高の道。そして、帰宅した瞬間に浴びせられる極寒の視線。 これぞ、真の車好きにのみ許された「ロジカルな破滅」。 貴様らも、こちら側へ来ないか?
……悪いことは言わん。独身のうちに全部組んでおけ。これだけは、俺からのガチのアドバイスなのだ。
| カテゴリ | 採用パーツ |
| ホイール | RAYS VOLK RACING TE37 (F:17×7.5J+48 / R:17×8.5J+50) |
| サスペンション | Power House amuse Hi TECH DAMPER (8kg/mm) / SPOON ゼロバンプステアー |
| ブッシュ | スーパーナウエンジニアリング フルピロ |
| マフラー・排気 | KENT WORKS 70π / 無限 Exhaust Manifold |
| 吸気系 | TRYBOX ビッグスロットル加工 |
| エンジン本体 | k1 laboratory F20C改 / SPOON エンジンマウント |
| シート | ASM RS-G ASM LIMITED (RECARO) |
| 駆動系 | ATS カーボンLSD spec1 / SPOON フライホイール・クラッチ |
| 冷却・その他 | 無限 ローテンプサーモ・ファンスイッチ / RFY アップグレードオイルパン |





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