朝の冷気と、オープンカーから突き刺さるような爽快感。これだ。このために俺は生きているのだと言っても過言ではない。これからの季節、日中は太陽という名のレーザービームで皮膚が焼かれるが、この時間帯だけは違う。まさに神が与えた特等席だ。
とりあえず目指したのは豊田市の「川見駐車場」。桜の名所? そんなの関係ない。むしろ桜が咲いていない今こそ、人がいなくて最高なのだ。



現地に着くと、まずは儀式のように缶コーヒーを手に取る。そして写真を撮る。 ……うむ。あとで見返して愕然とした。構図もへったくれもない、ただそこにあるだけの機械。写真はなんて難しいんだ! 誰か俺にカメラの神を憑依させてくれ。
ふと道路脇を見ると、パタパタと何かがはためいている。WRCの宣伝旗だ。愛知県がコースになるなんて、車好きとしては胸が昂らないわけがない。いつか必ず見に行くと誓いつつ、まずは俺のS2000でそのコースの一部を駆け抜ける。これだけで、今の俺はWRCドライバーに匹敵する……気分にはなれるのだッ!

ゆっくりと余韻に浸ったあと、いつもの聖地「矢作ダム休憩所」へ移動する。 するとどうだ。人だかりである。……あ、またやった。一番肝心な「人だかりの写真」を撮り忘れた。俺という男は、肝心なところで詰めが甘い。
だが、そこでの出会いは最高だった。 色々な車談義に花が咲く中、ドンガラのアルトワークスを駆る若い衆がいた。彼と話していると、俺がかつてサーキットを血眼になって走っていた時の、あの理屈抜きの熱い気持ちが蘇ってきた。車をイジる、走る、語る。これ以上の贅沢があるか?


時間は残酷なものだ。俺に与えられた自由時間は終わりを告げ、現実に引き戻される時間がやってきた。帰宅せねばならない。
今回の動画でも、俺は撮影機材のセッティングに悪戦苦闘している。どこで音を拾えば、この最高のエンジン音をそのまま届けられるのか。未だ正解に辿り着けていない。だが、この「試行錯誤」こそがLogical Drive Labの真骨頂。少しずつ改良を重ねて、いつか完璧なVTECサウンドを世界にお見舞いしてやるからな!
今回のドライブの全貌は、YouTube動画で確認してくれ。音のこだわり、景色、そして俺の自由への渇望が詰まっている。
▼ 今回の疾走録はこちらから
どうだ? 俺のこの「なんとなくの休日」の断片、少しは熱が伝わったか? 次の出撃許可がいつ降りるかは妻のみぞ知るだが、その時まで俺はS2000を磨いて待っている。






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