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【名古屋豪雨】観測史上最大の線状降水帯でS2000と生死を分けた日。水没の恐怖と「引っ越し」の神タイミング

あのクラッチペダルストッパー破損の絶望からディーラーでの神対応を経て、我が愛車S2000は我が家のマンションの立体駐車場に鎮座している。……いや、正確に言えば「鎮座しているしかない」のだ。なぜなら、最近の週末は雨ばかりで、せっかくのオープンエアドライブを楽しむ機会が一切ないからである。

だが、この「乗れない」という平穏な日常が、結果的に我が愛車を救うことになるとはこの時は微塵も思っていなかった。

時は来る9月8日。名古屋市を観測史上最大となる猛烈な雨が襲った。そう、あの恐怖の線状降水帯である。

バスが止まった。足元まで迫る茶色い濁流

その日、俺は仕事で名古屋市内にいた。 しかし、どうにもこうにも様子がおかしい。あまりにも雨脚が強すぎ、あっという間に警報まで発令された。「こりゃあ本格的にやばいことになる前に、さっさと帰らせてもらうか」と、慌てて帰路についたのが運のつきだった。

車を走らせていると、前を走っていた路線バスが突如としてピクリとも動かなくなった。 「なんだ?」と思っていると、運転手さんが降りてきてこう告げたのだ。

「この先、道路が冠水していて先に進めません」

マジかよ……と思い、別の道へ引き返そうとしたがすでに時すでに遅し。この道は一方通行、しかも周りはパニックを起こした車で完全に囲まれており、身動きが一切取れない。完全に四面楚歌である。

そうこうしている間にも、アスファルトを覆う水位はみるみる上昇していきた。

「おいおい、これマジでガチなやつじゃねえか……!」

エンジンルームまで水が達したら、車は一巻の終わりだ。冷や汗どころの騒ぎではない。本気で恐怖を感じつつ、左隣にあった「パスタ・デ・ココ」さんの駐車場へ必死の思いで駆け込み、緊急避難をさせてもらった。

絶望の街で「あんかけスパ」をキメる男

避難したものの、外は猛烈な雨。途方に暮れる俺を、パスタ・デ・ココ店の店主さんは本当に快く迎え入れてくれた。 「店の中で自由にしていっていいよ」と声をかけてもらい、極上のホスピタリティに救われる。

……で、こういう極限の修羅場をくぐり抜けると、人間はどうなるか。

「俺は当然のようにあんかけスパゲティを頂いた」

量は控えめな300gだ。おやつだ。仕事のPCとともに。

命の危険に怯えながらフォークでスパイシーなあんかけスパをモリモリ平らげる男の絵面を想像してほしい。どんなシチュエーションでも美味いものは美味い。胃袋は大満足である。

ちなみにパスタ・デ・ココを知らない人の為に説明をしておこう。恐らく日本一有名なカレー屋ココイチが運営しているあんかけスパゲティ専門店だ。ほとんどが愛知県での店舗なので知らない人が多いだろう。

結局、水が引くまで3時間ほど足止めを食らったが、なんとか無事にその日のうちに帰宅することができた。道の途中では、水にやられて息絶えた不動車が何台も放置されており、今回の豪雨の凄まじさをまざまざと見せつけられた。

第3章:S2000の「命運」を分けた奇跡の引っ越し

帰宅して真っ先に気になったのは、我が愛車S2000の無事だ。

俺のS2000は、普段はマンションの立体駐車場に格納されている。SNS(X)などでも時々話題にしているが、ここは「地下」に格納するタイプの駐車場だ。名古屋の地下といえば、過去の豪雨水害のトラウマが脳裏をよぎる。もしあのまま地下にあったら、愛車は間違いなく一発アウトの水没コースだった。

さすがにあの雨量で地下は怖い。

だが、ここで運命の神が微笑んだ。

「実は、先月から地下は湿気が強いという理由で、別の区画へ引っ越しを済ませていたのだ」

新しい区画は上の方なので浸水の危険は無い。

まさに、間一髪の奇跡。あの記録的豪雨の時、当マンションの地下自体もしっかりと排水が機能して浸水は免れたらしいが、万が一の低所リスクを事前に回避していたこの判断は、我ながらファインプレーすぎたと言わざるを得ない。湿気対策で動いたことが、結果的に愛車を水害から救うことになったのだ。

まとめ

ペダルストッパーが砕けて不動車になり、今度は名古屋の街が線状降水帯で冠水するという、最近の俺の周りはサバイバル要素が強すぎやしないか?

愛車は奇跡的に無傷、自分もあんかけスパでエネルギーを満タンにして生還することができた。 自然の脅威には勝てないことを痛感した今回の豪雨。愛車を守るための日頃のメンテナンスや駐車環境の選定がいかに大事か、身をもって学んだ一日であった。

全国のドライバー諸君、ゲリラ豪雨や冠水路のなめすぎにはマジで気をつけてくれよ!

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