朝の9時。世間では優雅にコーヒーを啜りながらトーストをかじっている時間かもしれないが、俺たち「麺野郎」の朝は早い。いや、厳密には「朝から開いている美味いうどん屋」に出会えたことが、現代社会における奇跡なのだ。
今回向かったのは『日和製麺 東海店』
うどん屋さんだ。
俺はあんかけパスタ専門野郎だと思ったか?それは間違いだ。麺という麺を食すのが俺だ。S2000に乗らないときは麺の事ばかり考えている。

仕事中の昼飯、と見せかけて実は朝メシだ。朝から本格的なうどんを啜れるという一点において、この店はすでに勝利を確定させている。
正直に言おう。俺は香川で仕事をしていたことがある。うどんに関してだけは、自分で言うのもなんだが五月蠅い(うるさい)。名古屋といえば「やわやわうどん」が主流だが、俺の魂は讃岐のコシを求めて彷徨っている。そんな俺が、朝から食う価値があるのか?
店内に入り、メニューと看板を見て確信した。
店が自信を持って推している「黄金出汁(だし)」の文字

これがズルい。店内の貼り紙には、出汁を飲むことの効能まで書いてある。ここまで自信満々に主張する店は、大抵の場合、美味い。

注文したのは「かけうどん(大)」。待つこと数分、目の前に現れたのがこれだ

まずは葱をぶち込む。ここのシステムは最高だ。葱や天かすを自分の好きな量だけ投入できる。

さらに特筆すべきは「レモン水」の存在だ。写真では隠れており見えないがただの水を出す店が多い中、こういう細かい演出に店の姿勢が出る。俺はこういうところに気づく男なのだ。
そして実食。……結論から言おう。この店は合格だ。
一口飲んだ瞬間、体中の細胞が「これだよ」と歓喜の声を上げた。上品すぎることもなく、かといって雑な味でもない。喉にスッと落ちていく感覚。本場讃岐の強烈なコシとまではいかないが、この街でこれだけしっかりした「麺の主張」を感じられるのは貴重だ。啜るたびに、朝の眠気が吹き飛んでいくのが分かる。
結果、どうなったか。

これを見てくれ。どんぶりの底が見えるまで、出汁を完全に飲み干した。これなら飲み干せるような気がする、なんて優しい表現じゃない。俺は普通に飲み干したのだ。なんて最高の朝なんだ。
極めつけは、朝だけの特典である「コーヒー無料サービス」


朝のうどん、完飲した出汁、そして締めのコーヒー。これで満足するなという方が無理がある。
……と、ここまで褒めちぎってきたわけだが、最後に一つだけ言わせてもらおう。
あまりに満足度が高すぎて、本来の目的だった「昼飯」をどうすればいいか分からなくなった。
仕事中だぞ? 9時に満腹になって、12時に何を食えというのだ。この高い満足感が、俺の今日のランチプランを完全に崩壊させた。日和製麺の朝メシは、旨すぎるという点において、俺のスケジュールに対する重大な「過失」がある。
次は昼に行くと決めているが、その時は腹を空かせすぎて死なないよう注意が必要だ。東海市付近で朝からガッツリいきたい人間は、今すぐここへ行け。後悔はしない。ただし、その後のスケジュールが崩れることだけは、俺が保証する。






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